ブルックリンのバンド、Love As Laughter(LAL) のフロントマン、サム・ジェイン(Sam Jayne)が亡くなりれました。12月6日にブルックリンで目撃されたのを最後に行方不明になっていましたが、先週車の中で亡くなっているのを発見されました。享年46歳(情報源:Pitchfork)。


来年にはアルバムを出す予定で、バンドメンバーのホームスタジオでミキシング作業を行っていたとの事。

(一部引用)
「サムは様々なアーティスティックな方法で自分を表現しましたが、音楽に勝るものはありせんでした。 彼は心からストレートに歌うという計り知れないほど稀有な能力を持ち、その能力をカリスマ性を持ったステージで多くの人と分かち合いました。 彼の音楽スタイルの幅広さについて、所属したバンド(Lync、LAL)、アルバム、曲の良さをファンがこれから議論し続けることになるでしょう。」

Love As Laughter - Coconut Flakes(2008年)
 


ベックが初期の頃インディーズ・レーベルから地味にリリースしたOne Foot in the Grave(1994年)の参加メンバーでもあり、当時アルバムをヘビロテしたので、訃報を聞いてしばらく動けませんでした。

会ったことはなくても、話したことはなくても、人生の一時期を彩ってくれた人が亡くなるのは本当に悲しい...


ローファイ・フォーク集。パンク・ロック風の曲もあり。名盤✨
One foot




















Sam Jayne, Sing

Sam

















サム・ジェインがセカンド・ボーカルを務めた「Forcefield」は、個人的にアルバムの中で一番お気に入りの曲です。当時は「誰にも君に近寄らせるな/魂を奪わせるな」と歌詞を勝手に解釈して、外界から自分を閉ざしたい気分の時によく聴いていました。

サムの儚げな声とベックのハスキーがかった声が絶妙に混じり合って、どことなく物悲しくも、繊細さを感じさせる曲。追悼で歌詞和訳を...


Beck - Forcefield(1994年)
ベックとサムの共作と言われていますが、クレジットを確認できませんでした




【歌詞】

*forcefield... 人を攻撃や侵入から守る、あるいは逆に封じ込めたり閉じ込めたりする、エネルギーでできたバリアのこと。この曲では後者と思われます。
 force, power, forcefield, プリンスのpower fantastic... 混乱してきた😱💦


Forcefield

Stand outside with a suitcase

There's a forcefield round my neck
Walk around all the while
And it stands just where I sat
Look at the people driving backwards
And the stance I took on that
No particular style
Leaves that forcefield round my back

スーツケースを持って外に立つ
首の周りには  フォースフィールドがある
その間ずっと歩き回る
フォースフィールドは  俺が座っていたところに突っ立ってる
後ろ向きに運転している人達を見て
俺が取ったスタンスは
スタイルには  こだわらないってこと
背中の回りに フォースフィールドを放置したままにする

Don't let it get near you
Don't let it get too close
And the stance I took on that
Don't let it turn you into
Leaves a forcefield round my neck
The things you hate the most

フォースフィールドを  近寄らせないで
近づけ過ぎないで
そして、俺が取ったスタンスは
フォースフィールドに  影響を受けないってこと
首の回りに フォースフィールドを放置したままにする
一番嫌いなこと

Roll out your silver-dollar coffins
Pull out your buckskin gloves
Tell them anything you want to
The sound comes from above

銀貨の棺を 広げろ
バックスキンの手袋を 外せ
奴らに  伝えたいことを伝えろ
サウンドは  上から降りてくる

Don't let it get near you
Don't let it get too close
And the stance I took on that
Don't let it turn you into
Leaves a forcefield round my neck
The things you hate the most

フォースフィールドを  近寄らせないで
近づけ過ぎないで
そして、俺が取ったスタンスは
フォースフィールドに 影響を受けないってこと
首の回りに  フォースフィールドを放置したままにする
一番嫌いなこと

Don't let it get near you
Don't let it get too close
Don't let it turn you into
The things you hate the most

フォースフィールドを  近寄らせないで
近づけ過ぎないで
影響を受けないで
一番嫌いなこと

There's a forcefield round my neck
And it stands just where I sat
And the stance I took on that
Leaves a forcefield round my neck
There's a forcefield round my neck
And it stands just where I've set
And the stance I took on that
Leaves a forcefield round my neck

首の周りに フォースフィールドがある
フォースフィールドは 俺が座っていたところに突っ立ってる
そして、俺が取ったスタンスは
首の回りに フォースフィールドを放置したままにする
首の回りには  フォースフィールドがある

フォースフィールドは 俺が座っていたところに突っ立ってる
俺が取ったスタンスは
首の回りに  フォースフィールドを放置したままにする


(歌詞の意味について)

歌詞サイトに書き込まれたコメントから引用します。
なるほど。ベックも人知れず自身のアーティスティック性を追求することと、商業主義に走ることの狭間で悩んでいたのかな。本作は、ブレイクを果たしたOdelay(オディレイ)』の前にリリースしたアルバムです。『オディレイ』ではうまくバランスをとって、二つを両立させていた印象ですが。

* DeepL翻訳で日本語に変換&修正しました

・サム・ジェインとベックの声がとてもよく合っていて素晴らしい。自分を売り渡すことについて歌った曲だと思う。音楽業界に限らず、どのような形であれ自分の価値を妥協して、今まで軽蔑していたものに自分がなってしまうことを歌っている。

・素晴らしい曲ですね。自分のスタンスを妥協するという意味合いがあるのは同感です。歌詞がほぼ重なり合っていて、曖昧に聴こえることからも示唆されます。『One Foot in the Grave』で間違いなくお気に入りの一曲です。

・現実と人が犯した過ちとの折り合いをつけている曲だと解釈しています。人は過去のことを悔やんでも、自分の心に平穏を目指すことができる。
一般的に「(信念を曲げて)売り渡す」ことはくだらないことだと思われているが、この曲では、それでもベックは「売り渡す」ことを歌っているのだと思います。


アルバムはこちら👇
デラックス・リイシュー盤がリリースされていたとは全く知らず💦 ベックはデビュー当時からほぼリアルタイムで追いかけている唯一のアーティストですが、熱心なファンというわけではなく、アルバムも全部は聴いていないゆる〜いリスナーです😅


One Foot in the Grave (Deluxe Reissue)
「Outcome」もサム・ジェインがセカンド・ボーカルを務めています




サム・ジェイン、素晴らしい"ボイス"を本当に有難うございました。