12月8日はラッパー、ジュース・ワールド(Juice WRLD)の命日でした。


Juice WRLD - Righteous(2020.04.24)
LAのホーム・スタジオでレコーディングされ、死後にリリースされた曲
 


名前しか知りませんでしが... すごく魅力的なアーティストですね。

ある日テラス・マーティンの息子が泣きながら「パパ、なんでジュース・ワールド死んだの?」と質問してきて、テラスはとっさに「ジュース who?」と聞き返したそう。息子が激しく泣くのを見てがく然。この時からアーティストの影響力、責任をより意識するようになったと。アメリカの若者に絶大に支持されていたジュースの死は、衝撃をもたらしたようです。(情報源:The Zane Lowe Interview July 17, 2020 Kamasi Washington and Terrace Martin)


リリック(歌詞)を聴いて胸が苦しくなりました。

ビリー・アイリッシュThe 1975 の曲にも通じるような...
Z世代の分析記事なんて読まなくてもわかる。
楽しいけど死にたい、、みたいな静かな絶望感。不安や孤独に苛まれ、自暴自棄になってハイに騒いでも、その後 襲われる虚無感。感情の揺らぎが激しく行き来し、リミッターが外れると"あっち側"に行ってしまいそうな危うさ。
映画『mid90s』『行き止まりの世界に生まれて』とも同じような空気感を感じます。今の若者達、どんだけ大変なんだ...


Juice WRLD - Black & White(2018.10.04)



冒頭に出てくるのはビリー・アイリッシュとThe 1975のマシュー・ヒーリーのイメージかな?

(歌詞の一部)

 R.I.P. to Prince
 We got purple rain on the deck
 
 プリンスよ 安らかに眠れ
 テラスに紫の雨が降る


  歌詞対訳


そう言えば、ジュースが尊敬するラッパー、フューチャーもこんな曲を歌っていましたね。

 Future - Mask Off (Remix) feat. Kendrick Lamar
 
 歌詞
 
ケンドリック・ラマーのパート)
   Prince live through me (I am Prince)
  プリンスは俺を通して生き続ける(俺はプリンスだ)


 ☔️☔️☔️


(ご参考まで)
 「Purple Rain」のリリック(和訳)ビデオがYouTubeに上がっています。


ジュース・ワールドについてはこちら👇

 Wikipedia プロフィール


【解説動画】

 HIPHOPの歴史:エモの収束と新しいHIPHOPの姿
 (一部引用)
1991年 ニルヴァーナ「Smells Like Teen Spirit」空前絶後の大ヒット → 2016年から "エモ"の盛り上がり。
ジュース・ワールドの大成功によりエモ・ラップ(エモーショナル・リリック = 情緒的な歌詞を歌うラップ)がピークを迎える。SNSの加熱などで若者の劣等感や孤立化が進み、それに伴う若者のメンタル疾患が2倍近く上昇。医師から依存性のある強力な鎮痛剤を処方され、オーバードーズによる死亡事故が急増。鬱や孤独を抱える若者達の代弁者として、ジュースの曲は爆発的にヒットした。



【関連記事】




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(関連記事)
サマソニで The 1975 を観た

ポップだけれどポップなだけじゃない、楽しいけれど死にたい、悲しいけれど美しい、ロックじゃないけれど何よりもロック

そんないくつもの曖昧の狭間の中に誰しもの感覚にピタッとフィットする「今」を見出していったのが、この日の躁鬱のアップダウンが激しい The 1975 のパフォーマンスだったと感じた。
(〜 rockinon.comサマソニ総復習・1日目より引用〜)

マティ、危なっかしくてしょうがなかった。