リサの駅ピアノ映像&プリンスのサウンドチェック音源、説明文、プリンスの指示和訳を追加しました。Shhh (シーッ)」 気づかなかった!

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(2017年11月18日)

雰囲気があってとても好きなバラードですが、プリンスっぽくない曲だな?と思っていました。やはりウェンディとリサが作曲したトラックが基になっていたのですね!

これは、アカデミックにクラシックやジャズを勉強した人でないと書けない、複雑な構成の曲のように思います。とても洗練されている。メロディーも美しくて、想像力が掻き立てられますね。

自分の中では、街の雑踏を行き交う人々の情景が浮かんできます。パリっぽい雰囲気もあって、プリンスのエモーショナルなファルセット・ボイスが加わることで(表現力が素晴らしい!)、どことなく懐古的でありながら、上質な一篇の詩、いやむしろ短編映画のような趣がある。ジョニ・ミッチェルの影響も感じられますね。
なんとなく人恋しくなる今の季節にぴったりではないでしょうか。

Prince Sings The Revolution's Swan Song (最後の作品)in 'Power Fantastic' : 365 Prince Songs in A Year
 〜 Diffuser  November 12, 2017


(サマリ)

多くの人にとって「パワー・ファンタスティック」は、プリンス&ザ・レヴォリューション名義で正式にリリースされた最後の曲として認識されている。1993年にリリースされたアルバムThe Hits/The B-Sidesの3枚目のディスクに収録されているが、この曲はその何年も前、バンドが創造性において絶頂期だった1986年3月16日(注:Prince Vaultには3月19日とある)、解散する数ヵ月前に録音された。

ペイズリーパークの建設中、プリンスは自身のキャリアの中で最もコラボレーションする時期を過ごしていた。まるで映画『パープル・レイン』でキッドが最終的にのウェンディとリサのデモテープを聴いたように、スタジオではウェンディ・メルヴォワンとリサ・コールマンにますます権限を与えるようになっていた。
「パワー・ファンタスティック」はまずウェンディとリサが作曲し、「Carousel(カルーセル: 回転木馬)という曲名がつけられた。二人はプリンスがスタジオで単独で過ごす時間をくれた時にこの曲を書いたのだ。「多くの曲がテストの勉強みたいだったわ。どんな風に聴こえるかって試行錯誤してね。」リサはマット・ソーン著『Prince: The Man and His Music』で語っている。

Prince Vaultによると、曲はプリンスが当時完成させたチャンハッセンにあるガルピンロード・ホーム・スタジオ(Galpin Road home studio)で録音された。それまで多くの作品を録音するために使われていた室内向けの設備とは異なり、このスタジオはバンド全員が一度に録音するのに十分な大きさだった。

「ワールドクラスのスタジオだったわ。」エンジニアのスーザン・ロジャースはパー・ニルセン著DanceMusicSexRomanceで語っている。「どこにも負けなかったでしょうね。」この本の中でロジャースは、スザンナ・メルヴォワン(注:ウェンディの双子の妹。バックボーカル)が空間にマジックと創造的なエネルギーを持たらすために、コントロール・ルームにステンドグラスの窓を作ったことも明かしている。

まさに今花開こうとしている「ドリーム・ファクトリー」プロジェクトのために「ドローシー・パーカーのバラッド」を録音した数日後、ザ・レヴォリューションは「Carousel」を録音した。ウェンディ・メルヴォワンがリズムギターからブラウン・マークのベースの役割を果たすよう役割を変え、ボビー・Zがドラムを叩き、エリック・リーズがフルートを吹き、マット “アトランタ・ブリス” ブリスタンがマイルス・デイヴィスと勘違いされるほど(注:ブート版ではマイルス・デイヴィスとクレジットされていたらしい)素晴らしいトランペットを吹いた。プリンスのピアノは大きすぎたので、リサは階のリビングルームで弾いた。プリンスが歌詞を書いている間に倉庫でリハーサルした後、バンドは1テイクで録音した。
(注:プリンスを含む全員で録音したと思われる)俺たちがこれまでやった中で最も素晴らしい曲の一つだったよ。」エリック・リーズはパー・ニルセンに語っている。「プリンスの洗練された素養が際立っていて、ヴォーカルは完全にうっとりするものだった。」

「Witness 4 the Prosecution」のように多数のテイクがあり、デモから最終形式まで着実に進化していく当時の他の曲とは違い、「パワー・ファンタスティック」2つのバージョンしかない。公式にリリースした編集バージョンと、イントロが追加されたバージョンだ(フルートをもっと多用した、サイケデリック調なインストゥルメンタル)。

『Around the World In A Day』がプリンス&ザ・レヴォリューションの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』だとするなら、アルバム『ドリーム・ファクトリー』『レヴォルバー』『ホワイト・アルバム』が一つに収まっているアルバムだと言えただろう。シングルとダブル・アルバム仕様を録音した後、その夏にウェンディとリサはザ・レヴォリューションを脱退した。プリンスはザ・レヴォリューションが多大な貢献を果たしたそのプロジェクトを打ち切り、手直し(リワーク)した曲を収録する3枚組の『Crystal Ball』に注意を向けるようになった。曲の多くはやがて『Sign O' The Times』『The Hits/The B-Sides』、1997年の蔵出し音源集『Crystal Ball』に収録されることになるのだが。

「パワー・ファンタスティック」の激しくも親密な歌詞は、当時プリンスの音楽の中心にあったテーマ、すなわち神、音楽、セックスを盛り込んでいる。

 Minor G is the chord of pleasure / It will be played eleven measures

 In your room is something you're afraid of / Life or doom is what this feeling’s made of

プリンスは天使のようなファルセットで歌い上げており、多くの点で、この歌詞は別の珠玉の未発表曲「In a Large Room With No Light」(注:ネットに音源がアップされています)でも歌われている 恐れと救済” のテーマを思い起こさせる。

「パワー・ファンタスティック」がプリンスのセットリストに入るまで、さらに10年かかるだろう。彼がこの曲を歌ったのは、2011年、ハリウッドにあるTroubadourでのスペシャル・クラブショーが最後だった。



Prince Vaultより)
演奏者
- Prince - all vocals and instruments, except where noted
- Wendy Melvoin - guitar → ベース的な役割も果たす
- Lisa Coleman - keyboards
- Bobby Z. - drums (assumed)
- Brown Mark - bass guitar (uncertain involvement)   → 不参加と思われる
- Eric Leeds - flute
- Atlanta Bliss - trumpet



(関連記事)

「パワー・ファンタスティック プリンス」で検索すると、ブログで解説してくださっている方がいます(ブログ名:A DAY IN THE LIFE WITH MUSIC
プリンスが正式にリリースする前に、他のアーティストがジャズアルバムで発表したのですね!プリンスは意外にも承諾したらしい

Power Fantastic: 10 Prince Deep Cuts to Grieve By
   〜 Rolling Stone Australia 

 「ウェンディとリサは、プリンスの数多くいるコラボレーターの中でおそらく最もベストだったといえるだろう」

Prince.orgでも絶賛されていますね
 スーザン・ロジャースによると、プリンスはスタジオのコーナーで歌ったとか。1テイク一発勝負。



【2020年12月追加】

The Revolution Tour, 2019年2月  パリで 駅ピアノ🎹

(リプ欄に曲の説明文があります)




「「Power Fantastic」は恐怖に立ち向かうことについて、親密さについて、クリエイティブな過程を見ることについて我々に教えてくれる。そして、恐らくパワーについても。プリンスの全キャリアの文脈において、彼はパワーによってより多くのことに窓を開く(新境地を開く)ようになるのだが。」

「プリンスの心温まるバンドへの指示、並外れた、突き刺さるようなボーカル、このパフォーマンスの奥深い個人的な感情をじっくり聴いてみてください。
まるで個人的な瞬間を盗み聞きしているかのようだ。こんなプリンスを聴いたことはないでしょう。」



「実際、我々は個人的な瞬間を聴いているのです。1986年3月19日、プリンスはザ・レヴォリューションを新しい自宅に招待し、美しいホームスタジオで初めてレコーディングを行った。彼らがそうする数少ない機会の一つだった。」

「プリンスは20年間住むことになるこの新しい家を建てたばかりだった。ジェフ・カッツの写真はリビングルームにいるプリンスをとらえている。彼の幸福感に満ち溢れたバイブから、当時の並外れた創造性を感じ取れる。」

「参加者全員が自分の持てるものを共有していた。当時ザ・レヴォリューションは絶頂期にあり、このジャジーな新曲「Power Fantastic」は1985年にウェンディとリサが南フランスで作曲した曲「Carousel」を基にしたものである。」

「このレコーディングでは、リサ・コールマンは2階のリビングルームにあるピアノの前に座り、1階のスタジオにいる他のメンバーとはヘッドフォンのみで繋がっていた。長年のエンジニアであるスーザン・ロジャースは、一緒に、でも離れてレコーディング・コンソールを操作していた。」

「通常プリンスは、マイクの前に座って、コントローラーを操作しながら自分のボーカルを完全に一人で録音することを好んだが、このレコーディングではそのゆとりがなかったため、プリンスはコントロール・ルームでスーザン・ロジャースと一緒に座って隠れて、マイクと共に部屋のコーナーを向いて歌った。」


(その他マイルス・デイヴィスの影響、父親がジャズ・ピアニスト、アトランタ・ブリスのトランペット演奏、『The Hits/The B-Sides』でのリリース、ウェンディとリサへのクレジット問題、Piano and A Microphoneコンサート初日のMCでウェンディとリサについて言及したことなどについて)


手書き歌詞 & 2テイクのボーカルを重ねて、正確さを検証



「Gマイナーは快楽のコード(和音)」と歌詞にあります(実際にはGマイナー7)
& 2002年 リンカーン・センター公演のサウンドチェック音源

   👇

Power Fantastic リハーサル(NPG MC preshow/ soundchek), New York in April 9, 2002
Minor G... 😭




😭😭😭



*曲のクレジット
Trumpet: Atlanta Bliss Drums: Bobby Z Flute: Eric Leeds Piano: Lisa Coleman Instruments, Vocals: Prince Producer: Prince Engineer: Susan Rogers Guitar: Wendy Melvoin Composer: Lisa Coleman Composer: Prince Composer: Wendy Melvoin


*プリンスの指示(イントロ, 曲中, エンディング)
聞き取り間違ってたらスミマセン💦 ネイティブも間違えていて当てになりませんでした(怒)

Bobby? Everybody ready? OK, um, listen, starting with the piano we're going to tune up...
and we're gonna slowly, surely, within... all within a minute we wanna get quiet and then we're just gonna build and build and build until we're just making loud, fast noise. OK? Then, I'm gonna go "shhh" and you just need to bring it down... we'll see kind of wind down really quickly and Lisa start..., starting with piano. OK. Ready? and just trip... there are no mistakes this time. This is the fun trip track, this one.  It might not be the one we keep, but we just have fun and play anyting you want... Ready? Go with it.  Whenever you want Lisa...

ボビー?みんな準備はいい?よし、聞いてくれ、ピアノから始めよう......チューニングして...
ゆっくりと確実に...1分以内に静かにしてから、どんどん大きくて速い音を出す... いいかい?それから 「シーッ 」と言うから、音を小さくして...すぐに終わりにして、リサがピアノを始める。よし、準備はいい? ただの旅だ... 今回は間違いはナシだよ。これは楽しい旅のトラックだ。キープしないかもしれないけど、楽しんで、好きなように演奏して。いいかい? じゃあ、やろう。リサ、いつでもどうぞ

  即興演奏

Ohhhh (雄叫び。1分の合図でもある?)

Shhh (シーッ) 小さい声で言っています

 曲 スタート

Bridge.(ブリッジ 間奏

   
間奏

Keep soloing.((トランペットとフルート奏者に)ソロを続けて)

Change.(転調)

 歌 

Sugar, Sugar
Ending(エンディング)

Good. Come in.(いいね。入ってくれ



*楽譜をダウンロードできます


(関連記事)


Sign O' The Times (Super Deluxe Edition)
 「Power Fantastic」は2テイク。トランペット奏者のアトランタ・ブリス


『マイルス・デイヴィス  クールの誕生』観賞
 3. プリンスとマイルス

Piano and A Microphone コンサート初日のMCより(一部意訳)
プリンス「リサ・コールマンと初めて会った時、フリースタイルでピアノを弾いてたんだけど、これまで聴いたことのない "クレイジーなコード進行” だった。後にマイルスが家に遊びに来て似たようなコード進行で演奏するまではね。リサの好きなピアニストはビル・エヴァンスだった(マイルスが起用)。」

  → リサによると、プリンスはすぐさまギターを取りに行き応戦。「音楽的な繋がりを感じた」とリサ


ザ・レヴォリューション、プリンスとの思い出を語る
 ボビーZ「プリンスにジャズの影響を与えたのはウェンディとリサだね」


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