追記しました。

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(2017年8月19日)

ベックが8月17日セントポール公演前にThe Current に出演し、インタビューに答えた音源がアップされたので、サマリ載せますね

Beck plays Palace Theatre, talks about new album 'Colors'
 〜 The Current  August 18, 2017


(サマリ)
ベックはツインシティーにかれこれ25年間来ているので、いろいろ思い出がある。地元ウェスト・バンク(地域名)のフォークバンドと共演したことなどが思い出深い。

ホストのマーク・フィートさんは、特にオルフェウム・シアターでの公演を覚えているとのこと。ベックが動物の着ぐるみを来て(?)登場したから

プリンスのエピソード

ホストのマークさんはDJで、ミネアポリスのダウンタウンにあるクラブでよくDJをしていたが、その中によくプリンスが遊びに来るクラブがあった。2000年前後にそのクラブでDJをしていた時、最後の曲にベックの「Debra」をかけるのが習慣になっていた。大好きな曲だったから。

マーク: ある日プリンスは一人自分のところに寄こし「なぜ、いつも最後にこの曲をかけるのか?客を追い払わないといけないのに。」と聞いてきた。私の感覚では、プリンスは「Debra」があまりに"プリンスっぽい曲"(too much on his territory 彼の領域を荒らしている曲)だと思ったに違いない。そこで聞くが、この曲をレコーディングする時、プリンスのフィーリングを加えようと思ったのかい?

ベック: いや。歌詞の面ではプリンスよりR・ケリーの影響があるかな。プリンスはもっとスロージャム(スローテンポの曲)で高尚な感じだけど、「Debra」はもっとふざけた感じの曲なんだ。むしろミック・ジャガーに近い感じかな。

【後日追記:注】 プリンスがかつて専属DJにしたアドバイス → 「アース・ウィンド&ファイアーの『September』でセットを終えるのはいつだって良いアイデアだ」発言から考えるに、プリンス的には最後はぱぁ〜っと陽気な曲でお開き。人をハケさせるイメージでしょうか。

10月にリリースされる新作アルバム「Colors」について

マーク: 
このアルバムはよりコンセプチャルなものか?それともサウンドに重点を置いたアルバムか?

ベック: 今まで暗い曲とかノイジーな曲を沢山書いてきたけど、今回はよりハッピーで、高揚させる(Uplifting)ものになっているよ。マイケル・ジャクソン、プリンス、デヴィット・ボウイ、ビートルズのレコードをかけると気分が高揚するだろう。世界がより良い場所に見えるようになる。今回はそいうアルバムを作りたかったんだ。すごく難しいけどね。
ファレルとも共演したんだけど、初日に、僕が新曲を書き上げたところだったんだけど、ファレルが僕を椅子に座らせこれを聴け、とハッピー(注:ファレルの大ヒット曲)をかけてくれたよ(笑)。少なくとも正しい場所にいたわけだ(笑)。→ ファレルと共演した曲は「Colors」には収録されていません

9月にミネアポリスのU.S. Bank StadiumでU2のオープニングアクトを務めることについて、どういう経緯があったか?

ある日連絡をもらったんだ。何年も彼らのことは知っているからね。


「Debra」...ベックのアルバムの中でプリンス色が濃いと言われる『ミッドナイト・ヴァルチャーズ(Midnight Vultures)』収録曲。初期の頃のライブでは終盤に演奏し、盛り上がる曲の一つだった。

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プリンスは「なんでいつもこの曲なんだ?」と単純に興味を持って知りたかったのと、暗に「俺っぽい曲。何でかけるの?」とたしなめたかったのかな。

てっきり「Debra」はプリンスをイメージして作った曲だと思っていましたが...
実際 武道館公演でこの曲を歌った時、天井からベッドがスルスルと降りてきて、ベッドの上でたわむれていたけどなぁ。無意識に影響を受けている感じかな ベックも雑食系、いろんな音楽を浴びるように聞いてるもんね。

証拠映像 

Beck Debra Live at Budokan

君と出会ったのはJ.C. ペニー
レイディー、僕の現代(ヒュンダイ)自動車へどうぞお乗りください♪


確かにふざけた歌詞 
ファルセットで歌い方がもろプリンス。パロディーかっ。
最近は高音が出なくなっちゃったなぁ。

ベック:「ちょっとテレビでも見ようかな。NHK(爆笑)。夜に一人で部屋にいるのは寂しいよ。仲間が必要だ。さぁ、君たちおいで」 野郎ばかりのベッド


【10月30日追記】
『PICTURING PRINCE プリンスの素顔(スティーブ・パーク撮影&著)』152ページから一部引用

プリンスが新年にお気に入りの番組『レイト・ショー・ウィズ・デイヴィッド・レターマン』を見ていると、ベックが出ていて「Debra(デブラ)」を歌っていた。ベックはステージにうつ伏せになると、『パープル・レイン』でプリンスがやったのと同じように、ブーツをはくパフォーマンスをした。

 「意味が分からないな。」

プリンスは驚いたことにそう言った。


ウケた...  ベック、明らかにパロってるもんね。プリンス、代わってお詫び致します。

(ご参考)クリックすると全文読めます


本日封切りの話題作『ベイビー・ドライバー』の主人公の彼女の名前はデボラ。「Debra」から命名したそうです。サウンドトラックにも収録されています。

この映画は要チェックです。早く見たい♪
エドガー・ライト監督、情熱と本物志向で作り上げた「ベイビー・ドライバー」

ブラーやベック、ジョンズペら、映画『ベイビー・ドライバー』のサントラに登場


Beck - Debra

プリンスも聴いていたのね💜 


Prince.orgでも
「Debra」のスレが上がっており、プリンスファンのベックに対する評価は高いようです。ベックもボウイやプリンスのように、"カメレオン・アーティスト"で天才だと。
中にはベックのことディスるな、とたしなめているファンもいました。ほっ、安心した
  ついでに、この曲もめっちゃプリンスっぽいとありました。プリンスが作らなかったプリンスの曲と(笑)。

Beck - Peaches & Cream

(『ミッドナイト・ヴァルチャーズ』収録曲)