7月23日はエイミー・ワインハウスの命日だったので、和訳しました。

プリンスが涙した「Love Is A Losing Game」

Prince and Amy Winehouse's Orbits Briefly Line Up For 'Love Is A Losing Game': 365 Prince Songs in A Year」  
  〜 Diffuser  July 20, 2017
 * 音源あり


自分の特異なビジョンを実現するためにペイズリーパークに引きこもっている男、という世間の認識に反し、現実にはプリンスはキャリアを通して、常に新しいアーティストを発掘するために目を見開き耳をすましていた。エイミー・ワインハウスの「Love Is a Losing Game」をカバーしたのがその証拠だ。

2011年7月24日、エイミー・ワインハウスの死亡から24時間経たないうちに、プリンスの弟子でありバンド・メンバーであるアンディ・アローが前日録音したと思われる「Love Is a Losing Game」のアコースティック・バージョンカバーをストリーミング配信し始め、その後すぐ無料ダウンロードで提供した。

しかし、プリンスとこの曲の歴史はもっと前にさかのぼる。原曲の「Love Is a Losing Game」はワインハウスがブレイクするきっかけになった2006年のアルバム「Back to Black」収録され、2007年にはUKシングルチャートで33位にランクイン。Prince Vaultサイトによると、同年4月にプリンスはバックボーカルのシェルビー・J とこの曲を演奏した。

1週間後に実施されたロンドンでのプレスカンファレンスで、プリンスはワインハウスの大ファンであることを明言し、これから予定されているロンドンのショーで共演するためにワインハウスを招待するつもりだと語った。もちろん、ワインハウスは間接的にその招待を知って、大興奮した。
「ギグが実現ことを願うわ。他のことを投げ打ってもやるつもりよ。クレイジーになっちゃうかも。明日も明後日も明々後日もずっとやりたい。実現するのか確かめなくっちゃ。喜んでやるつもりよ。一日中ね。」とMTVニュースで語っている。

9月後半に、ワインハウスはプリンスのロンドンのアフターショウで、プリンスとこの曲を共演。演奏が終わり、ワインハウスが
がステージを去るとプリンスはオーディエンスにこう言った。「涙が出たよ... サングラスかけなきゃ。」

2人は明らかに一緒に新しい曲を作ることについて話し、プリンスはエイミーをペイズリーパークに招 待した。しかし、それは実現しなかった。2011年7月23 日、エイミーは急性アルコール中毒のため27歳で亡くなったのだ。

2015年にアンディ・アローは、プリンスがギターを担当し、主にカバー曲から成るアルバム「Oui Can Luv」で別のアコースティック・バージョンをリリースした。このアルバムはTidal から12時間限定でストリーミング・サービスで提供された。プリンスがプロデュースしたと思われる。

仲間のミュージシャン、特にマイケル・ジャクソンを亡くしたことについて、かつてローリングス トーン誌のインタビューで聞かれた際、プリンスはこう答えた。
「その話はしたくないな。僕には近すぎるから。」しかし、続けてこう言った。「マイケルはそのドアを通って行ってしまった大勢のひとり、エイミー・ワインハウスや他の仲間のひとりにすぎない。僕たちは皆つながっているんだよ。 みんなブラザーであり、シスターなんだ。それに気付いた瞬間、ファミリーの誰も失いたくないと思うようになるんだ。」


(関連映像)
エイミー・ワインハウス、MTVニュースのインタビュー 
 5分頃から。プリンスのプレスカンファレンスでの発言を知って驚くエイミー。「プリンス!!」
Amy Winehouse and Prince - Love is A Losing Game Live

(関連記事)
Universal Music Japan ニュースより
(一部引用)
Princeからミネソタの自宅に招待
エイミー・ワインハウスがPrinceから、ミネソタにある彼の自宅に招待されたことが明らかになりました。2人は、Princeのロンドン公演の打ち上げパーティーで共演パフォーマンスを行って以来、とても親しくなったそうで、Princeはエイミーに、クリスマスをミネソタで一緒に過ごし、自宅スタジオで新曲のレコーディングを行おうと持ちかけたといいます。英Daily Star紙の記事によると、エイミーは、「Princeと一緒にクリスマスを過ごし、レコーディングをするのは、一生に一度の機会」と、大喜びしているということです。

アンディ・アロー&プリンス:Oui Can Luv * 音源のリンクあり

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昨年公開されたドキュメンタリー映画エイミー、とても良い作品でした。全て実写というところがすごい!
何と言ってもエイミーの歌声が素晴らしかった。ソウルフルで、心揺さぶられる、真のアーティストでありシンガーです。曲作りや、歌詞を紡ぎだしていく過程も興味深かった。破滅型のアーティストなので、全編を通して観ていて胸がヒリヒリ痛む感じがしましたが、唯一、憧れのトニー・ベネットと共演する場面は少女のようにはしゃいでいて、心から嬉しそうで、微笑ましかったです。

しかしあちらのスターは大変ですね。半端ないプレッシャー、ハイエナのように群がる人達、執拗なパパラッチ... 繊細な人ではとても持たないでしょう。

薬物依存の治療に対する考え方も参考になりました。全ては本人の意思。それ以上周りは踏み込まない。日本人だったら、まわりにいる身内が強制的にでも入院させるのに!と歯がゆくてなりませんでした。全ては自己責任。欧米社会は厳しいなぁ。

... と去年の今頃思っていましたが
本人の意思を尊重するからこそ、むやみに詮索しないというのが欧米社会のあり方なんだな、とやや見方が変わりました。

映画鑑賞のあとピーター・バラカンさんのトークイベントがあり、ピーターさんはエイミーのことを"本物のシンガー"だと絶賛していましたね。確か字幕の監修もしていらっしゃいます。

最後にこう言っていたのが印象的でした。

 売れるシンガーといいシンガーは違う。
 たまに一致することもあるけど、往々にしてそうでないことが多い。


エイミー



























ミネアポリスにあるプリンスも常連だったDakota Jazz Clubのカクテルメニュー
ラズベリーベレー・ベリーニと、エイミー・ワインハウス(コーヒーリキュール・ベース)もありました💜

ミネ46

















(関連記事)
・『ジャニス:リトル・ガール・ブルー』鑑賞