村上春樹さん著意味がなければスイングはないでビーチボーイズのブライアン・ウィルソンについて書かれているのですが、、

 早すぎた孤高の天才

プリンスと重なる部分が結構あって、夢中になって読んでしまいました。

しばしばビートルズの『ザージェント・ペバーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ』と並ぶ名盤と評されるペット・サウンズ。当時ビーチボーイズのメンバーの一人は、ブライアンが心血を注いで作ったこの作品を、「犬に聞かせる音楽」とこきおろしたそうです。
春樹さんにとっても『サージェント』よりさらに理解を超えた難解な音楽で、どれほど優れた、奇跡的な深みを持つ、革新的な音楽であったかを理解するのには十年、二十年の長い歳月を要したとのこと。

ブライアンは世間が自分の音楽を理解できないことに深い失望を覚えて、それからドラッグ漬けの隠遁生活を送ることになるのですが、長い年月を経て死の淵から引き返し復帰を果たします。

その後、世界中のマニアが切望していたビーチボーイズ時代の未完のアルバムSMILEを37年経って完成させ発表。これが本当に素晴らしい!!✨✨ *フル音源がネットにアップされています。

東京国際フォーラムの来日公演を観ましたが、素晴らしかったですね。生で『グッド・バイブレーション』(新バージョン)を聴いた時は大感激しました。

春樹さんの批評を読んでいると、自分の音楽の聴き方はまだまだ浅いな、何一つわかってないんじゃないかな、と思ってしまいます。そして、理解できない音楽をすぐに理解しようとしなくてもいいんだな、と。月日が経って理解できることもある。まだまだ修行が足りない...

まぁ、たかが音楽、されど音楽で、聴き方は人それぞれですね

SMILE

smile