ペイズリーパークにトリビュート・フェンス Prince4Ever(パープル)が設置されましたね(4月20日まで)。
http://minnesota.cbslocal.com/video/category/news/3645619-fans-honor-prince-at-new-tribute-fence/
CBS Minnesota   *ニュース映像あり

ウェンディのインタビュー記事(要約)です。ツアーが追加されたようですね。日本にも来るのかな?
ザ・レヴォリューションのウェンディ・メルヴォワン、自分たちがプリンスの最後のバンドだったと語る
 〜 RO69  2017年3月8日 


もとになった記事を和訳しました。若干意訳しています。

The Revolution's Wendy Melvoin Talks Grieving for Prince, Spring Tour - "No one will ever be Prince, and none of us in the band are going to try and be him," guitarist says of reunited group's upcoming live shows
 〜 Rolling Stone  March 6, 2017


昨年プリンスが亡くなったことについて、覚えていることは何ですか?

全てが突然止まってしまった。私達はこんな感じだったわ。「くそっ。ああ、神様。なぜ?何?何なの?」完全に認知的不協和の状態だった。彼が亡くなって確か2日後には、私達
(ザ・レヴォリューション)は全員ミネアポリスにいたわ。何をすべきか答えを見つけるためにね。ホテルの部屋に座り、こうつぶやいてた。「ああ、神様。私達どうしたらいいの?これにはどんな意味があるの?」誰もがこの重大な死に意味を見出そうとしていたわ。「なぜ今こんなことが起きたの?」「なぜあのキャットが?」「なぜこんな風に?」ってね。部屋に座って「私達どうすればいいんだろう?」って言っていた。実際、ファースト・アヴェニュー向かいの通りにあるホテルの部屋の下の街灯には、ファンが集まっていたしね。

その瞬間私達は言ったの。「私達もファンと一緒に悲しむべきよ。でもどうやったらいいのかわらない。」だからちょっとしたYouTubeの動画を作ったの。「我々は戻って来る。我々はここにいて、いずれあなた方の元へ戻って来る。演奏したい。」って言ってるね。癒しを見つけるために、とっさにとった行動だった。でも、その発言に忠誠を尽くさなければならなかった!それから、この質問が持ち上がったのよ。「ああ、神様。いつ?そしてどうやって?」 

すぐにオファーはありましたか?

すぐに電話があったわ。「Tonight Show に出て、この人やあの人と演奏して、「パープル・レイン」で我々と一緒に泣いてくれませんか?」って。私達にはできなかった。リサと私は他のアーティスト達、とても有名なアーティスト達と一緒にプリンスの曲を演奏しないかって何回か依頼を受けたんだけど、こう答えた。「できないわ。ザ・レヴォリューションと一緒に演奏する前に、あなたとプリンスの曲を演奏することなんてできない。」だって無理よ。私達はただ静かに待って、彼の家族や遺産の成り行きを尊重した。彼を失ったことが、私達全員をどんなに混乱させるものかを把握しようとした。
 

昨秋
(10月)、ミネアポリスで開かれたプリンスのトリビュート・ショーに、なぜザ・レヴォリューションは出演しなかっ たのですか?

ご存知のとおり、依頼を受けたわ。リサと私は
『Shades of Blue』の曲作りの真っ最中だったの(数年にわたり2人はこのTVドラマ シリーズや、『ナース・ジャッキー(Nurse Jackie)』『ヒーローズ(Hiroes)』
などのTVドラマシリーズの音楽を作曲している)。トリビュート・ショーの日程は何度も何度も変更になったわ。ショーの日程が決まって、依頼を受けたのだけど、スケジュールを変更するのは不可能だったの。私達は人の下で働いているから。わかるでしょう?予定通りに曲を届けなければ、クビになってしまう。だからこう答えるしかなかった。「だめよ。できないわ。」

でも、ファースト・アヴェニューでのショー以来
(9月にザ・レヴォリューションが単独ライブを行った)、バンドメンバーで頻繁に話し合い、どうすべきか答えを見つけようとした。「このショーを何箇所か別の場所でもやりたい?」「う〜ん、わからない。わからない...」それから、私達は様子をうかがった。皆が関心を持ってくれるだろうか?プリンスがいないツアーで、ザ・レヴォリューションを見たいだろうか?私達、ただの冗談を言ってるんだろうか?これってシャ・ナ・ナが復活するようなものなんだろうか?(注:Sha Na Na。1969年から活動しているアメリカロックンロールポップスグループ。発表曲のほとんどがカバーであるため、カバーバンドに近い存在である(Wikiより引用)

でも再び、ある種の「そうか!」とひらめいた瞬間があったの。私達が一緒にいて、互いを見て「ああ、神様。私達5人は生きてる。まだ演奏してる。まだバンドなんだ。私達がプリンスのバンドにいたことにどんな意味があったのか、ファンのためにやってみて、答えを見つけよう。外に出て、ショーをやろう。やるっきゃない。」って。ショーが6回企画されて、チケットが発売になったんだけど、驚いたことに、マーク(マーク・ブラウン = ブラウン・マーク)やボビー(ボビー・Z)がじゃなく、この私が驚いたことに、こんな感じだった。「信じられない。皆がチケットを買ってるわ。信じられない("holy shit."  注:
ウェンディの口癖らしい:『パープル・レイン』のセリフにもあり)。」つまり、スタジアムで演奏するってわけじゃないけど、大きなクラブでいくつかショーをして、楽しい時間を過ごすのは素敵だわ。

誰が歌うのですか?

そうね、問題はそこよね。誰もがこう言うわ。「そう...なぜこのショーをやるの?誰が歌うの?誰がプリンスになり得るの?誰がバンドのセンターになるの?」って。わかったわ、この問題を分解しましょう。誰も。誰もプリンスにはなり得ない。絶対にね。バンドメンバーの誰もプリンスになろうとはしていないわ。できないわよ。そんなのありえない。

では、解決策はなんですか?

今のところは流動的ね。でも、今のプランでは、変更可能なんだけど、バンドから離れない曲を演奏するだけよ。言い換えると
「ダーリン・ニッキー」を演奏すれば、私達の誰も歌おうとしないでしょう。誰かに出てきて、歌ってもらうしかないわ。どこへ行こうと、彼を深く愛していたアーティストが現れて、その曲を歌うことができるの。でも、バンド向けの曲、例えば「Let’s Go Crazy」「Controversy」、
グループ・ヴォーカルがあるような曲は、私達が歌うつもりよ。他には、プリンスのダンスや奇声を必要としない曲を演奏するつもり。そんなこと誰もできないし。誰もね。

他のアーティストとは、どういうことですか? 

そうね、もしディアンジェロが現れて、わからないけど、
「Sister」を歌いたいって言ったら、彼はそうできるわ。理にかなっているように思えるから。私達の誰もできない。私達は演奏するだけよ。それは疑いようがない。でも、「Girls and Boys」「Love or $(「Kiss」のB面)」のような曲ならできるわ。私達が演奏できる曲のカタログは大量にある。そのほとんどは大ヒット曲よ。ブービー賞の曲みたいに聞こえるからって、皆ががっかりすると考えるなんて早計よ。そうなるとは思えない。「誰が 「パープル・レイン」を歌うの?」と言う人達、くそくらえよ("Fuck"
)。私達はただ... もう一度、この問題を分解しましょう。オーディエンスの誰も歌わないってこと?私達が演奏して、何本かマイクをそこに置き、あなた達が歌うのよ!この曲は、今では私達の範囲を超えた偉大な曲よ。グループ・ヴォーカルよ。皆が歌うの。

肝心なのは、私達がそこにいて、私達自身とファンに”思ってる”って感じてもらうこと。そして、同時に楽しむこと。当時はプリンスにとって本当に重要な時期であり、私達にとっても重要な時期だったから。さっきも言ったように、私達は生きてるし、肉体的にも悲しい老人のように見えることなく、演奏できるわ。私達はそこへ行って、素晴らしいショーをすることができる。だからやるの。それが嫌いな人達もいるでしょうね。気にしないわ。本質はそんなことじゃないもの。それでもまだ
ショーに
来たいかしら?あなた達次第よ。

彼の死とこの状況を受け入れられたような気がしますか?

いいえ、いいえ(No. No.)。彼が抱えていた苦しみに対して深い共感と同情を感じるわ。そして、こんな悲劇が起こり得るなんて理解できるかって?ええ、私は似たような原因で弟(ジョナサン・メルヴォワン。スマッシング・パンプキンズのメンバー。1996 年にヘロインの過剰摂取で死去)を亡くしたの。肉体的苦痛で深刻な問題を抱えている友人も多くいるわ。あ、ヤバイことが起きちゃった
(oops, something happens)
ってね。そうでしょう?だから、その部分は理解できるわ。

でも、私が思い出を語ったり、ノスタルジックや感傷的になったりすると、その絶対主義(absolutism)のレンガの壁が私の顔を直撃して、信じられないほどの痛みを伴う感情になるわ。ある人が決して再びあなたの玄関先に現れることはない、という事実を考えると、それは
(感傷に浸ることは)
ばかげているわ。

あなたの中で、ザ・レヴォリューションは後のバンドとどう違ったのでしょうか? 

私達はプリンスが従えた最も素晴らしいミュージシャンってわけじゃないわ。私達が解散した後、プリンスはそのパートを極めているような凄腕のミュージシャン達を雇った。私達はそうじゃない。 ちぐはぐよ。私達はバンドなの。ボビーはいつも言ってる。
「俺達のバンドはプリンスが最後にいたバンドだったんだ。」

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再結成を発表した動画 あ、あかん。涙出てきた

Facebookだけど、多分これかな。


(関連記事と画像)
アコースティックなトリビュート → スマッシング・パンプキンズ、ビリー・コーガンの非公式カバー。『The Cross』映像あり。いいです
The Love We Make  再び → プリンスが亡くなったウェンディの弟の魂に語りかけるようにして作った曲のようです。
プリンスからの贈り物 →  BRIT Awards 『パープル・レイン』でウェンディを見て微笑む場面が素敵です。
・プリンスとウェンディ  久しぶりの共演
 → プリンスを見て聖母のように微笑むウェンディが素敵。いい歌だなぁ...
Prince w/Wendy Melvoin - Reflection (acoustic) Tavis Smiley Show 2004